ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌

 

pinkupurin.hatenablog.com

 

前回の日記でも言及した通り、映画館コワイコワイの僕が十年ぶりに一人で映画館に行ってきた。

映画は「ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌」

DVD化はされていない、サブスク配信もされていないプレミア上映。

「わたしの好きな歌」なだけあって劇中の音楽の使い方がすごく良い。

音楽について書いていく。(wikiを参考にしながら)

ja.wikipedia.org

 

・1969年のドラッグ・レース/大滝詠一

オープニングとして使われてた感じのこの曲。もともと大滝詠一の「幸せな結末」が大好きな僕。映画を見に行くと決めたきっかけも、大滝詠一の音楽が使われてるなら行ったろかいというものだった。

花輪くんのロールスロイス(じいやの運転)でまるこが静岡まで行く道中で流れるんだけど、途中で車は船になったり飛行機になったりと形を変える。道路じゃなくて渓谷を走ったりなんかもしちゃう。ハラハラドキドキ(実際、まること花輪くんはハラハラドキドキしてた)な冒険はオープニングにふさわしくて、この音楽と映像でグンと映画に惹き込まれた。

「人生で一回くらいはロールスロイスに乗るべきだし、今日をその日にしたらどうだいベイベ?」みたいな花輪くんのセリフが良い。

 

・ダンドゥット・レゲエ/Campur DKI

クラスのみんなが好きな歌を題材に絵を描く。

「ちょいと花輪くん、あんたは何を描くのさ」「ん~それじゃあ、ベイベたちに僕の好きな歌を教えてあげようじゃないか~」

こんな感じの会話から始まるミュージックビデオ。曲はインドネシアのものらしく、あんまり聞き覚えのない感じだったので曲自体はあまり覚えていない。でも、インドネシアっぽい絵画とか小物とかそういうのが散りばめられていて、ここが一番「さくらももこ」を感じた。さくらももこのエッセイ「ももこの世界あっちこっちめぐり」とか「焼きそばうえだ」を通し、さくらももこが世界の美術好きだと知っていたので、このシーンの感想は「インドネシア~!」でなく「さくらももこ~!!」となった。

 

・はらいそ/細野晴臣

絵描きのお姉さんが描いた絵のイメージソング。映画を見て以来、この歌をほぼ毎日聴いている。つまりはめちゃくちゃ良い曲。

この曲との出会いから得た学びがある。それは、僕は「しっとりとした夏曲」が好きだということだ。オレンジレンジみたいな夏果汁100%な曲も好きなのだが(オレンジレンジイカSUMMERはMV含め最高に好き)、ここ最近はしっとり夏曲がたまらんのだ。

 

ついでにいくつか、最近好きな夏曲を挙げておく

・夏が来る/SMAP

助手席でナビをする 慣れた仕草が少し気にかかるよ。←しっとり(ねっとり)

・常夏のDo Do Di Da/the oto factory

100点満点。ライブ生きたい。100点満点。

・Heart of Gold/Awesome City Club

隠れた名曲。

 

例を挙げたはいいものの、これらは「しっとり」なのか?段々と「しっとり」が分からなくなってくる。迷走してきたので、「はらいそ」を聴く。「しっとり」とは何かを思い出す。

そう。とりあえずとりあえず、「はらいそ」はめちゃくちゃ良い。もう聴いてくれ、多くを語るのはナンセンスだ、はらいそ。

 

・星を食べる/たま

ド名曲。たますごい。今まであんまりたまを知らなかったけど、これはすごい。Wikiの人も同じこと書いてるけど、歌詞に「ぼくは君の首をそっと絞めたくなる」というフレーズがある。これ、まるちゃんの映画ですよね?映画見てる最中もこの歌詞にはドキっとさせられた。だってまるちゃんの映画見に行ってこのフレーズ聴くと思いますか?Wiki書いた人と握手がしたい。

この歌が流れてたのは水族館を回るシーン。これほどまでに合う曲、ないです。楽しいのに暗い曲。映画を見た後に、一番最初に聴き返した曲がこれだった。もう一度この映画を見れるなら、まずこのシーンが見たい。

あ、あと、自分が今もし学校の授業で「短歌をつくってこい」って課題を出されたら、絶対にこの曲を題材にする。そんな感じの曲。うまくことばにできないね。

 

 

・B級ダンシング/はまじ・関口・ブー太郎

まるちゃんのクラスの男子たちが歌っている曲。なんだかビートルズっぽいなあと思ったらやっぱりそうらしい。この曲、メロディも歌詞もすごくよかった。良いシーンだった。すごくよかった。

 

・買い物ブギ/笠置シヅ子

映像と曲が愉快過ぎた。さくらももこの振れ幅すごいぞシーン。有名な曲っぽいけど、僕は初めて聴いた。

 

 

語りすぎた感が否めない。

最後に、映画の内容について触れる。

「遠くに行ってしまっても、相手のことを思っていたその気持ちは消えない」がテーマに感じた。そんなたった一つのテーマに対して、音楽・まる子にとっての絵・愛という3つの味が違和感なく絡むストーリーに感動した。テーマがちゃんと真ん中にある(と感じる)映画は見ていて面白いし、見た後もズンと心に残る。

 

泣いたのは3回。一回目は「めんこい仔馬」を真実を知って泣くまる子。を見て泣く僕。二回目は水族館のシーン。絵が綺麗で、「星を食べる」が流れていて、「首を絞めたい」とか言われてなんかわからんけど感動して泣いた。美しいものを感じると涙が出る性分なのです。三回目はまる子が花嫁姿の絵描きのお姉さんに手を振るシーン。クライマックス。

 

こうやって思い出してたら、また見たくなってきた。人生でもう一度くらいは見たいので、またどこかで上映されることがあったら多分行くと思う。

 

ねみくなってきた。

あと一回くらい、「はらいそ」と「星を食べる」を聴いたら寝よう。

 

尻切れトンボ