星野源 勝手にベスト5

父と仲が良い。「明日友達とサッカーしてくるけど昼頃には帰ってくるから、そしたら一緒に選挙に行こうな」と言われた。それくらい仲の良い父が、僕にとある頼み事をしたいらしい。

「関ジャムの、プロが選ぶ星野源ベスト10を見てくれ」

流れ星も困り顔。微妙すぎる頼みだった

 

「見てくれ」と言われてとりあえず断った。他人のベスト10を見る前に、自分でランキングを決めておきたい。ということで、

 

僕の「星野源 ベスト5」

いきます。

 

 

第5位 肌


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アルバム「POP VIRUS」に収録されている「肌」。

この曲に関しては、明確に「好きだ」と断言できる点が二つある。早速紹介する

・次のメロディの予想ができないところ

音楽を聴いていると、「次のメロディはこう来るだろうな・・・」という予感が起こり、かつそれが当たることがある。しかしながら、「肌」に関してはAメロからサビまで、全体的にメロディの予想が非常に難しい。一言で表すならば、不安定な音楽だ。

なぜ不安定さに惹かれるんだろうと考えてみた。その理由は、不安定な人間に惹かれるメカニズムと同じな気がする。だって、不安定な人ってめちゃくちゃ色っぽくないか。明日には死んでそうな、誰にも繋ぎ止められないような魂を持っている人。自由。浮世離れ。この曲にはそんなイメージがある。つまりエロい。ちなみに、2番Aメロ歌い出しの「お湯の」がOh, you knowに聞こえるのだが、この奥ゆかしさもまた色気のひとつかもしれない。聞いてみてくれ。まじでオーユーノウだから。

 

・愛し合っても一つにはなれないと思っているところ

世の中には二種類の曲がある。ふたりで一つになれる派曲と、なれない派曲。実は、以前からこのカテゴライズに関心があり、曲を聞いてはどちらかに分類している。で、「肌」は圧倒的後者である。

  どんな近づいても 一つにはなれないから

  きつく抱きしめても 二つしかなれないから

GENの曲は全体的にこのスタンスが多い。ピースフルなことばかり歌っているのかと思いきや、たまにポツリと悲しいことを漏らす。苦いと甘いが混ざり合っている点はGEN曲の良いところだ。そういえば、ミスチルもそんな風味を感じる。

 

第4位 Family song


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MVは中々不思議な感じなのだが、これは本当に本当に良い曲である。歌詞。そして、それに合ったfull of 優しさのメロディ。たまらん

  救急車のサイレンが 胸の糸を締めるから

僕の弟は(令和の時代にしては珍しく)ヤンキーで、基本的に帰ってくるのが遅い。そして、弟がまだ帰ってきていない夜、救急車が家の前を通りかかるたび、母はいつも「事故に遭ってないかな」だの「(弟の名前)だったらどうしよう」と言っていた。それを聞いた僕は内心「そんな心配せんでも…」と思っていたのだが、この曲を聴いてみて母の気持ちが少しわかったのだった。(そう考えるとGENが母っぽい格好をしているのも奥が深い)

 

さて、いよいよベスト3だ。これから話す3曲は、実はすべて同じアルバムに収録されている。

ジャケット買いしたこのアルバムはなかなかに名盤だった。ベスト3いってみよう。

 

第3位 Crazy Crazy


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曲がキャッチ―だ。が、これに関しては本当に、本当にすまん。もうシンプルに言わせてくれ。

MVのGENの見た目がどドストライクすぎる。

以上。ちなみに僕は好きな顔のタイプを聞かれたら「星野源」と答えるくらいには、熱烈な顔ファンである。

 

追記

もちろん曲自体もめちゃくちゃいいよ。

ひとつ気になる点があるのだが、歌い出しの

  お早う 始めよう 一秒前は死んだ

これさ、「アイデア」の歌い出しも同じだよな。おはようで始まる。GENの曲は朝と関係があるのか?一日を曲に乗せることを意識しているのだろうか。これから意識して聴いてみようと思います。

 

第2位 SUN


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きました。まずメロディに関して。

星野源の曲の中では、この曲がナンバーワンメロディだと思う。イントロのレトロな雰囲気。僕はコード進行とかそういうのがよくわからんのだが、この曲は全体的にレトロ感がある(気がする)。おしゃれ古着屋と同じ匂いがする。埃っぽくて、古い布の匂い。誰かの家の匂い。歌い出しがbabyなのも古臭い。イマドキbaby。汝、古を愛せよ

 

次に、歌詞

  君の声を聞かせて

を連呼しまくっているので、「ほーん、LOVEについてのほほんと歌っていんだな」と一見思ってしまうのだが、

Cメロの

 

  僕たちはいつか終わるから 踊る いま いま

 

ここ。SUNで一番好きなフレーズ。「そんな感じの曲じゃなくね?急にどうした急に」となるのだが、でも、それが現実なんだよな。いつかおわるもんなすべては。

ちなみに、星野源の曲はCメロがあたり率が高い。特に「SUN」のようにA・B・サビの歌詞と真逆なことを歌ったりすると尚更最高だ。暖かいの中にある冷たさ。うーむ、強い。薄暗い世界での純愛。今後も要チェックだ

 

第1位 Weekend


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この曲、ジャンルはなにになるんだろう、ディスコサウンドとでもいうのだろうか。わからないので教えてください。

 

【Weekend良いところ】

・メロディすき

・サビ部分のファルセットがとってもきれい。GENの曲は唐突な裏声もスッと入ってくるのだが、ここまでガッツリ裏声ソングはめずらしい、気がする

・またもやGEN歌い出し問題。

  さよなら 目が覚めたら君を連れて

  未来をいま 踊る

また起床スタートだ。おはようございます。あと最初の「さよなら」はなに。夢に対してのさよならか。それとも、タイトル(Weekend)から考えて、日常への別れだろうか。これから俺は週末を楽しむぜ的な。そして、今ブログを書いていてひとつ気付いたのだが、GEN曲の歌い出し、文章ではなく「ヒトコト系」が多い気がする。ちょっと検証します。

 

星野源曲の歌い出し、「ヒトコト系」が多い説

※「歌ネット」の人気順調べ

 

・「恋」 

   営みの街が暮れたら色めき

・「SUN」

   Baby 壊れそうな夜が明けて

・「時よ」

   動き出せ 針を回せ

・「Weekend」

   さよなら 目が覚めたら

・「Friend Ship」

   いつかまた会えるかな

・「Family Song」

   目が覚めて涎を拭いたら

・「不思議」

   君と出会った この水の中で

・「化物」

   今日もまたもらった 両手の雨を

・「ドラえもん

   少しだけ不思議な普段のお話

・「夢の外へ」

   夢の外へ連れてって

・「地獄でなぜ悪い

   病室 夜が心をそろそろ蝕む

・「Crazy Crazy」

   お早う 始めよう 一秒前は死んだ

 

疲れた。疲れたし、別に「ヒトコト系」は多くない。個人的に「地獄でなぜ悪い」の歌い出しが「病室」なの、めちゃくちゃ良い。曲もめっちゃ良いので聴いてみてくれ。好きすぎて順位付けるとか考えられなかったこの曲。

 

ただ、こうやって並べると見えてくる。やっぱり、GENの曲は朝から始まっていることが多い。(SUN、Weekend、Family Song、Crazy Crazyあたり)

 

そしてこれは歌い出しを見るだけではわからないのだが、「夢」という単語の出現率が高い気もする。しかも、全体的に夢の中ではなく、夢の外だったり、夢から覚めた後を歌う曲が多い、気がする。気がするばっかだな

 

はい。

ベスト5を発表していくにつれて色んなことが見えてくる、とても楽しい時間でした。おわり。